神経のはたらき

 

脳や神経は私たち人間の身体にとって最も大切な器官のひとつである事はご存知だと思います。脳と神経が無ければ私たちは動く事も考える事もできません。

脳は身体のすべての器官や組織に張り巡らされている神経を通じて、常に全身と情報交換を行っています。

身体を機能させているだけでなく、例えば身体の中で症状がある場所を見つけ出した時にその情報は神経を通じて脳に送り、脳は適切な判断を下してその問題を解決しようとします。

「脳と神経」→「各器官」のコミュニケーションが100% 働いている状態こそが真の健康と言えます。

カイロプラクティックではその神経の流れに着目し、それらの働きを改善する事によって、人間に備わる自然治癒力を向上させる事が唯一の目的です。

神経は大きく分けて3つの神経によって構成されており、それぞれの役割が異なってきます。

感覚神経 全体の約10%

私たちが日常で感じる五感(視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚)は全て感覚神経によって情報伝達されています。

感覚神経はその他にも「痛み・痺れ・麻痺」などの感覚的な情報伝達にも関わっています。

しかしカイロプラクティックではその構成は神経全体の10%にしか過ぎないと考えられており、痛み自体を取り除く事はそんなに難しい事ではありません。

感覚神経はあくまでも「痛み・しびれ・麻痺」などの感覚の情報を伝えており、「痛み・しびれ・麻痺」などの多くの症状が発生する根本的な原因は感覚神経にある訳ではないのです。

症状として現れる痛みがなくなってもその神経の残り90%はまだ完全に機能していないので、神経の残り90%の部分が完全に機能しなければ、また痛みはぶり返す恐れがあります。

リラクゼーション、痛み止めのお薬、その他の対処療法で「痛み・痺れ・麻痺」などの症状は一時的に改善したように思いますが、また数時間・数日経つと痛みが戻るのは神経の流れが正常でないために根本的な改善ができていないからです。

運動神経 全体の約45%

運動神経とは主に筋骨格系に関する神経です。私たちが身体を動かす時、表情を作る時などは脳からの命令が運動神経を介して筋肉へ繋がり収縮させて動かしているのです。

運動神経が圧迫されると、初期症状として筋肉の凝り感(肩こりから始まり、慢性的になると筋力低下拘縮(筋肉が固まる)萎縮(筋肉が縮む)などが考えられます。

またその筋肉が付着する関節において可動域の低下など筋骨格系に関するさまざまな障害が発生するとカイロプラクティックでは考えられています。

自律神経 全体の約45%

自律神経とは目で見えていないところで働きかける神経です。

例えば私たちが綺麗な肌を維持する事ができること、走ると心臓の脈が速くなる事、食物を取り込むと消化を始めるなど。

これらは私たちが意識的に行っている事ではなく、自律神経のはたらきによってコントロールされています。

そのメカニズムは脳が命令し、自律神経を介して内分泌器へ情報伝達をし、ホルモンの分泌量を決め、そのホルモンが作用する器官へ命令を下しています。

この過程でもし自律神経が圧迫されていたとするならば、私たちの身体は正確なホルモン分泌量を決定する事ができません。

ホルモンの分泌異常がもたらす症状は様々であり、本人は自覚症状があるものの検査の数値に引っかからなければ原因不明となるものが多いです。

それらの問題を解決する策として薬物療法がありますが、副作用の強い物が多くまた他の問題を抑える薬を投与する事となり、気づけばたくさんの薬に囲まれて薬よる負の連鎖を招く事になります。

カイロプラクティックでは根本的な原因である自律神経の働きを改善する事によって、人間に備わる自然治癒力を向上させ、副作用もなく的確に症状を改善するような身体の環境を整えます。